自毛植毛手術を受ける際に坊主にする必要はあるのか?と言えば、絶対に坊主にする必要はありません。
ただし、手術方法によっては一部、または広範囲に渡り後頭部を刈り込む必要があり、髪型が不自然になる場合は刈り込む人もいます(私は坊主にしました)。
この場合も坊主必須ではなく、患者の判断によるので坊主で手術を受けるのか、髪を伸ばしたまま手術を受けるのかを選択することができます。
目次
選択する手術方法によって違う
移植毛は1mm前後に刈り込み移植するのが一般的です。そのため、FUE法もFUT法も部分的に後頭部の髪の毛を刈り込みます。
刈らないFUE法は採取する髪だけを一本一本短くカットして移植します(アスク井上クリニックのアンシェーブンFUE法は伸ばしたままでも移植可能)
FUT法はメスで頭皮を切り取った後に皮膚を引っ張り縫合するので範囲が狭まり刈りこみが目立ちにくくなります。FUE法はランダムに広範囲から採取するため、刈り込みの範囲が広くなります。
専用のヘアシート(部分カツラ)などを着用することで刈り込み部分を隠すことはできますが、カツラのためズレなどにより周りにバレるリスクは少ないながらもあります。
坊主で施術を受けることのメリット・デメリット
メリット
1.医師が施術を行いやすくなる
坊主なので、頭皮が確認しやすく、髪の毛一本一本が見やすくなるため、施術が行いやすくなると言います。採取時はどちらにしても刈り込むので変わりませんが、薄毛箇所を刈り込むことで髪の毛一本一本が確認しやすくなり、より自然な間隔、方向など自然な植え付けが可能になります。
周りに植毛を受けることを公表して手術を受けるのであれば別ですが、隠して手術を受けることを考えた場合、正直メリットはこれくらいしかありません。
デメリット
1.植毛を隠しにくくなる
これに尽きます。
手術直後はもちろん、術後1ヶ月ほどの髪の毛がある程度伸びるまでの期間は植毛を隠す術がありません。
坊主でなければ1週間もすればかさぶたはあるものの赤みが落ち着き、周りの髪の毛で隠すこともできます。後頭部もヘアシートなどを使い、隠すことができますが、坊主となるとこれができません。
移植部はかさぶたが落ちる2週間前後で植毛の痕跡は消えますが、後頭部はFUE法でもFUT法でも髪が1cm前後伸びるまでは植毛の痕跡が目立つことになります。
坊主にすることで植毛手術を受けたことがバレる可能性のある期間が長くなるのが最大のデメリットになると思います。
まとめ
坊主にするかしないかあなた次第です。
ただしこのようにメリットとデメリットを比較したときに、あまり坊主で受けることのメリットがないことがわかります。医師が施術を行いやすくなるとは言っても、経験豊富な医師であれば坊主の有無で仕上がりにムラが出ることは考えにくいので基本的に坊主で受けない方がいいと私は経験上思います。
刈らないFUE法でも選択しない限りは現状後頭部は部分的に刈り込む必要がありますが、なるべく馴染むように髪型をツーブロックにしたり、ヘアシートが取り付けられる長さ(5cm前後)に伸ばしておくことをおすすめします。また、移植箇所は最低でも1~2cm前後の髪の長さを残しておくと隠しやすくなります。
絶対にバレたくないのであれば、費用は高額になりますが刈らないFUE法などを選択すると良いでしょう。
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