自毛植毛は移植した髪が生着さえすればAGAの影響を受けない将来薄毛に悩む可能性の低い毛髪が手に入ります。そのため、基本的には維持費・メンテナンス費のかからない治療法です。でも、これは「移植した毛髪のみ」に言えることです。
クリニックの言うことを100%信じてはいけない
クリニックのホームページなどを見てみると他の治療法(育毛剤など)と比べてランニングコストがかからないとうたっていますが、あれは嘘ではないものの説明としては不十分です。
自毛植毛により移植した毛髪はメンテナンスフリーですが、頭部に生えている髪の毛は移植毛以外に前から生えている既存毛も多くあるはずです。AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部から移植した髪は良いのですが、元から生えている髪はAGAの影響を受け続けています。
そのため、移植毛はAGAの影響を受けませんが、既存毛はAGAの影響を受けることになります。
つまり、植毛をしたからと言って、その後は薄毛対策が不要なのかと言えばそうではありません。既存毛が少なく、ほとんどが移植毛であれば維持費やメンテナンス費は抑えられますが、今後もAGAの心配がある場合には既存毛の薄毛対策としてはケアが必要になります。
ただし植毛のメリットは大きい
このまま締めてしまうと「じゃあ植毛にメリットないじゃん」と思われてしまうので様々な薄毛治療をやってきた身から植毛がおすすめな点を紹介しておきます。
まず、根本的な解決に繋がるということです。
植毛をしても既存毛のケアは必要と言いましたが、植毛によって、問題のある箇所(薄毛の進行の酷い個所)を解決でき、程度の低い場所はその他の治療を選択するかどうかを自身で決めることになりますが、育毛剤などと違い、治療を受ければほぼ確実に効果が得られます。
育毛剤や治療薬などは薬の効き目に個人差があり、効果の程度も人によって全く違います。薄毛の進行した部分が元に戻るほどの効果は期待できません。
よって、植毛以外では現代医療の中では薄毛の根本改善には繋がりません。
薄毛は早期対策が重要というように、治療薬などの服用により、薄毛の進行を遅らせることは可能です。しかし、薄毛治療に取り組むほとんどの方は予防としてではなく、進行に気付いた後に改善や克服を目的に対策を始めます。進行した後に、もっと早くからやっておけばよかったと思うと思いますが、いわば植毛は移植によって進行の酷い個所をカバーし、全体をまだ薄毛が進行していない状態(進行する前の状態)に戻すようなものです。
植毛後の薄毛対策は薄毛対策を早期に始めるのと同じで、治療薬によって改善や克服を目指すのとは目的が異なると思っています。
維持費やメンテナンス費を抑える工夫をする
既存毛の脱毛対策として育毛剤(プロペシアやミノキシジル)の使用は効果的ですがやはり使い続ける必要があり、どうしてもランニングコストがかかってしまいます。
使用をやめれば効果がなくなるのが育毛剤の弱点ですが育毛剤に変わる薄毛治療法として個人的に低出力レーザー育毛器に注目しています。
詳しくは「低出力レーザーの植毛・ショックロスへの効果と有効性」で解説していますが、プロペシアやミノキシジルなどの育毛剤と同様に海外では薄毛に対する育毛効果が実証されている機器です。治療薬とは作用機序が違いますがATPの増加を促し、育毛を促す効果があると言われています。
現在私はプロペシアとミノキシジルと低出力レーザーを使用していますが、ゆくゆくは薬をやめれれば低出力レーザーだけなのでランニングコストをゼロにすることもできるのではないかと思っています。
⇒ ヘアマックス「レーザーバンド82」の感想・使用レビュー
まだ体験談としては低出力レーザーの効果をハッキリとはお伝えできませんが、効果は様々な臨床研究により実証されているので参考にしてみてください。
まとめ
自毛植毛後は移植した移植毛に対しては維持費・メンテナンス費は基本的にかかりませんが、AGAの影響を受ける元から生えている既存毛のケアは必要になるため、そちらのコストはかかります。
しかし、植毛によって全体的な薄毛の問題は解決でき、その後の進行を予防するためのケアのコストになるため、目的は少し異なると思います。
育毛剤は暗闇の中を目隠しで走り続けるようなものですが、植毛後は走り続ける必要はあるものの周りは明るく視界は良好って感じでしょうか。
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