AGAクリニックのカウンセリングに行ってわかった現代の薄毛治療まとめ

AGA・薄毛治療を行うクリニック3院にて無料のカウンセリングを受けてきたので、カウンセリングで聞いたこと、聞けたこと、わかったことなどをシェアします。

クリニック・病院での薄毛治療について、自己判断での治療との違いについてまとめています。

クリニックの担当医、担当カウンセラーによって見解は異なり、解釈も人によって異なる場合もあるのであくまでも参考とし、ご自身でクリニックのカウンセリングに行く際に活用して頂ければと思います。

3つのクリニックに行ってわかった現代の薄毛治療

  1. AGA・薄毛治療のベースはフィナステリドとミノキシジル
  2. HARG療法とメソセラピーに大きな違いはない
  3. 注入療法の効果はやらないよりはある
  4. ミノキシジル内服が認可されない大人の事情
  5. 薄毛治療薬(フィナ・デュタ・ミノキ)に耐性はない
  6. 薬は前頭部には効きにくいは嘘
  7. 検証には半年~1年が必要で1年後の満足度は6~8割

1.AGA・薄毛治療のベースはフィナステリドとミノキシジル

自毛植毛をしても植毛した以外の毛髪はAGAの影響を受けますし、HARGやメソセラピーを受けてもその後フィナステリド(またはデュタステリド)とミノキシジルの服用・外用を推奨されます。

つまり、結局のところは「フィナステリド(プロペシアなど)」と「デュタステリド(ザガーロなど)」による抜け毛の予防・抑制、「ミノキシジル(内服と外用)」による発毛治療がベースであり、クリニック・病院での治療であろうと自己判断での治療であろうとやることは同じです。

あとは、症状や予算に応じてその他治療を検討するのが現代のAGA・薄毛治療と言えそうです。

2.HARG療法とメソセラピーに大きな違いはない

HARG療法とメソセラピーの違いは、HARG開発者により「HARG療法と育毛メソセラピーの主な違いとしては、HARGパウダーの有無」と述べられていますが、メソセラピーにもHARGパウダー同様に成長因子を含んだカクテルを注入するクリニックもあるため、治療方法自体に特別な違いはなさそうです。

何を配合しているのかに違いはありますが、治療の目的としては同じです。効果の優劣についても個人差があるのでどちらが効果的ということは一概に言えないとのことです。

ただし、メソセラピーはクリニックによって成分に違いがありますが、HARG療法は協定により統一されているため、HARG療法を執り行うクリニックではどこでも同じ治療を受けられるメリットはありそうです。

参考:HARG療法とメソセラピーはほとんど同じ?それぞれの違いと効果の違いを聞いてきました

3.注入療法の効果はやらないよりはある

HARG療法やメソセラピーなどのいわゆる注入療法の効果については、治療に取り入れているクリニックは効果があると言いますし、取り入れていないクリニックはやらないよりは効果はあるけどフィナ・デュタ・ミノキほど大したものではなく、薬の内服・外用による治療がベースになると言います。

ただし、フィナステリドやミノキシジルを服用しても目立った効果が得られなかった人が、ある意味で自毛植毛前の最後の望みを託して受ける方も多く、そういった方に生えたという実感を得ている方もいるようです。

効果のほどは結局のところ個人差があるので「やってみないとわからない」というのが病院側の回答のようです。

4.ミノキシジル内服が認可されない大人の事情

薄毛治療の一つの指針となる「男性型脱毛症診療ガイドライン」には「推奨度A」としてフィナステリドの服用とミノキシジルの外用、「推奨度B」に自毛植毛があります。

このガイドラインは薄毛治療の一つの指針となるのですが、なぜミノキシジルの内服が入っていないのかというとミノキシジルが認可されていないのも関係していると思いますが、このミノキシジルの認可には大人の事情もあるようです。

ミノキシジルはもともとが血圧を下げる薬として認可されており、新たに血圧ではなく髪に対する適応として認可を国に働きかけても、もともと昔からある薬なので売る際の値段は安くなります(高くしても売れない)。

そのため、お金をかけて実験し、新たに売り出してもお金にならないため、今後も認可されることはないだろうとのことです。

本来新しい薬というのはすごくお金を生むため製薬会社も一生懸命になるものですが、すでにある薬と変わらないため、そこに積極的になる可能性は低いようです。

参考:ミノキシジルタブレット(内服薬)が国に認可・承認されない理由?

5.薄毛治療薬(フィナ・デュタ・ミノキ)に耐性はない

しばしば「フィナステリドが効きにくくなった」「ミノキシジルが効きにくくなった」という声を目・耳にします。薬を飲み続けることで身体に薬への耐性ができ、効果が低くなったと感じてしまうものですが、フィナステリド・ザガーロ・ミノキシジルには耐性はないとのことです。

そもそも耐性のある薬というのは依存性のある薬で、その代表は睡眠剤や痛み止めになります。例えば身近なところで言えばお酒もそうですね。要は睡眠剤を飲まないと目が覚めてしまう、お酒を飲まないと震えてしまう……プロペシアやミノキシジルにはこれがないので耐性もないということです。

ただし、効果には限界があり、ちょっと良くなってそれで限界だった場合、それ以上は良くならないため効果が低くなったと感じてしまうようです。

効果のある薬というのはやめたら悪くなるはずです。耐性ができるというのは飲んでも飲まなくても同じなのでやめたところで変化はないようです。

つまり、薬が効きにくくなってきたと感じている方はもともと薬の効果が得られにくい方ということになるようです。

参考:プロペシア・ザガーロ・ミノキシジルに耐性はあるのか?

6.薬は前頭部には効きにくいは嘘

これについてもしばしば耳にすることで、フィナステリドやミノキシジルは頭頂部には効果があるけど、前頭部・M字・生え際には効果が得られにくいと聞きますが、特にそういったことはなく、全体に満遍なく効果が得られるとのことでした。

結局のところ効果に違いを感じるのは薬の効き(個人差)と場所(部位)によるAGAの進行度合いによる違いなのかもしれません。

7.検証には半年~1年が必要で1年後の満足度は6~8割

治療薬の処方のみの治療を行うヘアメディカルで言えば、実際に1年治療を行って効果があったと実感できる人は6割程度、まぁまぁ効果があったと感じるのが2割、残りの2割はあまり効果がなかったと感じるようです(この数値にはそもそも進行していなくてわからない方なども含まれています)。

厳密に言えば、効果が出た出ないと、効果を実感するしないは別の話で、実感は主観なので正確には把握できないとは思いますが、早い人で半年くらい、遅い方で1年半くらいと個人差はあるので効果の出方と実感を合わせると半年~1年くらいは続けてみないと効果の検証は難しいようです。

病院治療と自己治療の違い、AGAクリニックに通う必要性について

現在のAGA・薄毛治療は基本的にはフィナステリドかデュタステリドの内服、ミノキシジルの内服と外用による治療がベースになります。

このフィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルの内服・外用は個人輸入などを利用し、海外から通販にて購入することもできます。

つまり、病院・クリニックに通わなくても薄毛治療のベースとなる治療薬は誰でも購入できるので、ぶっちゃけてしまえば病院に通わなくても病院と同じ治療に取り組むことはできます。

私自身、医師にも言われたことですが、薬が偽物ではないという前提があれば、病院と自己治療の違いは単に安心感のみになるかもしれません(あとは薬の濃度うんぬんの話や先生と経験を踏まえた話ができるところでしょうか)。なので、個人輸入でいいという人にとっては病院での薄毛治療はHARG・メソセラピー・自毛植毛以外は基本的に必要ないかもしれません。

病院治療と違い、自己判断での個人輸入による薬の購入は病院処方に比べ遥かに安く薬を購入することができます。安全性にデメリットはあるものの、費用面では大きなメリットがあります。安全をとるのか、費用をとるのか、このどちらを優先するのかで選ぶ治療方法は変わってくるのでしょう。

HARG療法やメソセラピー、自毛植毛はある意味病院・クリニックでしか受けられない治療になるので、治療薬は自己判断で購入しつつ、病院では病院でしかできない治療方法を選択するのも一つの選択肢と言えるかもしれません。

口コミや評判は参考程度に

複数のクリニックへカウンセリングに行くとわかりますが、クリニックや医師、カウンセラーの言うことは基本的には同じですが、そのクリニックの売りとしている治療については少しひいき目に話されることが多いと思います。

その点で複数院、特に今回の様にその治療をやっているクリニックとやっていないクリニックに話を聞いてみるのはお互いの見解を知ることができ、判断に役立つと思います。

また、2ちゃんねるや知恵袋などにはAGAクリニックの口コミや評判を見かけることがありますが、あれを100%真に受けるのはやめた方がいいです。もちろん匿名だからこそ本音で話している部分もあると思いますが、そうでない部分との見極めは難しいものです。

今回私が行ったAGAスキンクリニックで言えば、ネット上ではなかなか辛辣な書き込みを見かけることが多いですが、少なくとも私が訪問した医院ではそのようなことはなく、むしろそのギャップもあり、良いクリニックと感じたくらいで十分におすすめできるクリニックだと思いました。

私のブログも含めてですが、あくまでも参考に留め、最終的には自分で足を運び、自分の目と耳で見て聞いて判断するのが大事だと思います。

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今回の無料カウンセリングでクリニックによる個性の違いも実感できましたし、人によって選ぶクリニックは色々あっていいと思います。実際にカウンセリングを受けた際の体験談や私がAGA治療を進める過程はこのブログでも綴っていきますので参考にしてみてください。

3つのカウンセリングに行ってきた体験レポート
3つのAGAクリニックの無料カウンセリングを受けてきました

AGA治療体験談
AGA・薄毛の病院治療体験談

植毛の前に「病院」で治療してみるのはよかったのかもしれない

当サイトでは私が自毛植毛を受けたこともあり、経過とその効果をありのまま紹介しています。効果からも自毛植毛は自信を持っておすすめできますが、AGA治療の最初の選択肢としてはクリニックでの処方を検討してみるのも良いと感じています。

私は自分で調べて薄毛治療をはじめて、効果がなくて自毛植毛を選択しましたが、過去の治療ではフィナステリドとミノキシジル外用は使っていましたが、ミノキシジル内服は使っていなかったので場合によっては薬で回復できた可能性もあったのかもしれません(特に「薄毛治療のガイドライン」を参考にしていたこともあります)。

今は個人輸入という選択肢もあるので自己判断での治療もできますが、医師に相談しながらの治療は安心感は高いと思うのでまずはクリニックに相談に行ってみるのが良いと思います。

特に今回私がAGA治療を行うヘアメディカルなんかは薄毛に対する価値観がいい意味で壊れると思います。

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