自毛植毛手術にも色々な植毛方法があり、方法によってメリット・デメリットが存在します。
それぞれを相対的に比較することでメリット・デメリットを知ることはできますが、どの方法がベストなのかは人によって異なります。

ここでは自毛植毛手術の様々な植毛方法について簡易的にまとめ、それぞれの長所や短所を相対的に比較しています。詳しい植毛方法については各植毛方法のリンク先で紹介しているのでまずはザックリとどんな植毛方法があるのか?どんな違いがあるのか?を知り、あなたの希望にマッチする植毛方法を見つけるのがおすすめです。

最後に植毛方法の選び方についても紹介しているのでどの方法を選んでいいのかわからない人は是非参考にしてください。

植毛方法は同じでもクリニックごとに独自の名称がついていたり、クリニックによってメリット・デメリットについて言及していることが異なる場合がほとんどです。ここでは、そんなクリニックの大人の事情を抜きにして客観的に植毛方法を比較してみます。

植毛方法の種類と詳細

自毛植毛の手術方法としてメジャーなものには以下の方法があります。

  • FUT法
  • FUE法
  • 植毛ロボット
  • ニードル法
  • スリット法
  • バンドル法
  • マイクロ・グラフト法
  • ミニ・グラフト法
  • パンチ・グラフト法

全部が全部今主流の方法ではありませんが、これがメジャーどころの一覧になります。
各植毛方法の相対的なメリット・デメリットについては最後に比較表としてまとめています。

FUT法(毛包単位植毛)

「Folicular Unit(毛包単位)」「Transplantation(移植)」の略称で「毛包単位植毛」と言われる、FUE法と並び現在最も主流の自毛植毛方法です。ドナーの採取・移植に主にメスを使う移植方法で、切る自毛植毛の代表的な方法です。
別名:ストリップ法・切る自毛植毛
FUT法をもっと詳しく解説!

FUE法(切らない自毛植毛)

「Follicular Unit(毛包単位)」「Extraction(抜き取り・摘出)」の略称で毛包をくり抜き移植する自毛植毛方法です。頭皮をメスで切らないため、術後の痛みも少なく、傷跡も残らないことから近年人気の高い植毛方法です。「切らない植毛方法」だけでなく、髪の毛を短く刈る必要のない「刈らない植毛方法」も選択できます。
別名:ダイレクト法・切らない自毛植毛
FUE法をもっと詳しく解説!

植毛ロボット(自毛植毛機)

ロボット植毛とも呼ばれる植毛手術の一部を機械に任せる自毛植毛方法です。ドナー採取を自動化することで医師の負担を減らし、手術費用を抑えるとともに、手術の均一化を図ることが可能です。植毛ロボットとしては「ARTAS(アルタス)」や「オムニグラフト」が有名です。
別名:ARTAS植毛法
植毛ロボットをもっと詳しく解説!

ニードル法(単一植毛)

株分けしたドナーを移植する際に専用のニードルを使用し、ホールの作成と植え込みを同時に行う植毛方法です。単一植毛やChoi式植毛法とも呼ばれる方法です。
別名:単一植毛・Choi式植毛
ニードル法をもっと詳しく解説!

スリット法

メスを使った植毛方法で、グラフトの植え付けをメスで作成したスリットに植え込んでいく植毛方法です。
スリット法をもっと詳しく解説!

バンドル法

パンチを使った植毛方法で、グラフトの植え付けにニードル(パンチ)で作成したパンチ穴に植え込んでいく植毛方法です。

マイクロ・グラフト法

ドナーを1~3本の毛髪を含む直径1mm程度のグラフトに分けて植毛する方法です。
マイクロ・グラフト法をもっと詳しく解説!

ミニ・グラフト法

ドナーを4~6本の毛髪を含む直径1~2mm程度のグラフトに分けて植毛する方法です。
ミニ・グラフト法をもっと詳しく解説!

パンチ・グラフト法

ドナーを20~30本の毛髪を含む直径4~5mm程度のグラフトに分けて植毛する方法です。
パンチ・グラフト法をもっと詳しく解説!


サラッと説明しただけでもこれだけ多くの植毛方法があり、理解するのが相当大変だと思います。詳細ページで詳しく解説してありますのでより詳しく知りたい方は詳細ページをチェックしてみてください。

ただ、正直なところ今はほとんどのクリニックが「FUT法」「FUE法」「植毛ロボット」のいずれかをメインとしているのでこの3つを理解すれば問題ないと思います。

色々な植毛方法があり、しかも名前が似ていたり、何がなんやらこんがらがってしまう方も多いと思います。ややこしくて面倒くさいですよね。

また、それぞれに名前が付いているものの、パンチ・グラフト法がミニ・グラフト法やマイクロ・グラフト法へ進化したように、名前が違っていても工程の大部分が同じ植毛方法という場合もあります。

(現在は毛包単位移植が主流になっているので)スリット式とバンドル式もある意味で違いは植え付け方法だけとも言えます。

それぞれの植毛方法の違いは自毛植毛手術の工程(流れ)を時系列で追うとわかりやすくなると思います。

「時系列で見る」植毛方法の違い

自毛植毛は主に

  1. ドナー採取
  2. 縫合
  3. 株分け(グラフト分け)
  4. 移植ホール・スリットの作成
  5. 移植

この一連の工程があり、植毛方法によって必要な工程も異なります。

横スクロールできます

植毛方法 FUE法 植毛ロボット マイクロ
グラフト法
ミニ
グラフト法
パンチ
グラフト法
FUT法 スリット法 バンドル法 ニードル法
ドナー採取 頭皮くり抜き 頭皮切り取り
縫合 なし あり
株分け なし あり
移植穴作成 パンチ スリット ニードル
移植 ピンセット

このように手術方法によって必要な工程は異なります。

また、クリニックや医師によってもFUT法でスリット式とバンドル式を併用したり、仕上がりを良くするために部分的に複数の植毛方法を併用する場合もあります。

例えば、私が植毛を受けたアイランドタワークリニックのFUE法(ダイレクト法)は移植時に専用のマシンを使って空気圧で植え込むといった具合にFUE法を独自に進化させたりもしています。

そのため、絶対にこの通りという訳ではなく、あくまでも一般的な流れをわかりやすく分類した比較表になります。

下で各植毛方法の相対的なメリット・デメリットを比較していますのでそれと合わせてあなたの希望する適切な植毛方法を選ぶと良いでしょう。

現代の植毛方法は毛包単位が基本

メジャーな植毛方法について全て紹介していますが、現在はほとんど行われていない植毛方法もあります。

また手術工程の大部分が同じ植毛方法(FUE法・植毛ロボット・マイクログラフト法・ミニグラフト法・パンチグラフト法など)の違いとしては移植する毛髪を取り扱う単位に違いがあり、FUE法や植毛ロボットは「毛包単位」、マイクログラフト法やミニグラフト法は「直径単位」、その他ニードル法などは「毛根単位」と言った違いもあります。

ただし、現在は毛包単位の考えが定着しつつあり、本来毛根単位であるスリット法や単一植毛、その他マイクロ・グラフト法などであっても現在は毛包単位で行われる場合がほとんどです。

スリット法も毛包単位で行われれば、ほぼFUT法と同様の植毛方法とも言えそうですし、見方によればほとんど同様の植毛方法と言ってもいいような気もします。

こういった名前のややこしさが植毛方法選びを面倒くさくしてしまっている原因にも思えます。正直これから植毛する人にとっては何が違うんだ?似たような名前で違いがわからない!ってなりますよね。私もそうでしたので。

手術方法のほとんどが同じでも一部違うだけで名前が違う場合があったり、それぞれの植毛方法を併用するクリニックもあります。

大きくまとめてしまえば現在の植毛方法のほとんどが毛包単位での植毛になります。

どの植毛法がいいの?ベストな方法は?

各植毛法の特徴やメリット・デメリットについては詳細ページで解説していますが、それぞれの植毛法を相対的に見たときに、それぞれのメリット・デメリットはどうなるのか?

ここでは現在主流の3つの植毛方法を相対的に比較します。

植毛方法 FUT法 FUE法 植毛ロボット
スピード
仕上がり
費用
痛み ×
傷痕

移植部のスリットは主に2つの方法があり、メスを使うかパンチを使うかです。

多くのサイトではパンチのメリットとして傷跡が残らないと言いますが、移植部に至ってはメスも僅か数ミリのスリットを入れるだけなのでメスを使ってもパンチを使っても移植部の傷跡が目立つようなことはありません。

ここは多くのサイトが認識を間違えているところなので注意してください。

ただし、メスの切り口とパンチの切り口は異なり、パンチの方が向きの調整などがしやすく、自然な毛並みを再現しやすいとは言われています。

担当する医師の腕による部分が大きいですが、傷痕が目立ちやすいか否かは採取部(後頭部)の方です。

また、スピードが速い遅いは一度に大量の植毛(メガセッション)ができるかできないかにも繋がる部分ですが、今は医師の技術も進歩しており、スピードが遅いと言われるFUE法でも1日MAX3000グラフト以上の移植ができるクリニックや医師がいるなど場合によってはほとんど変わらないと言ってもいいかもしれません。

例えば、FUE法は切断率が20~50%と言っているクリニックやサイトが多いですが、あれはFUTを選ばせるためのただの脅し文句です。今はそんなに切断率が高い施術をするわけがありません。もっと客観的に判断する必要があります。では、FUE法を名乗っていてSAFE法を名乗っていないアイランドタワークリニックの切断率が50%なのかと言えばそんなことはないんです。

クリニックによって言い分は異なりますが、クリニックは自分の院が行う植毛法に自信を持っているため、その方法に傾倒しがちです。なのでそういった点(大人の事情)を排除し、客観的に植毛法を見たときにどんなメリット・デメリットがあるのかをまとめました。

ただ、クリニックによって医師の腕に差があったり、症例数に差があったり、経験値に差があるものです。腕のある医師であれば植毛法のデメリットがデメリットにならないこともありますし、その逆もあります。

どれがベストな方法かは人によっても異なるのでテキトーにこれが一番ということは言えませんが、あなたが希望する条件から適切な植毛法を選ぶことならできます。