植毛手術の影響(手術・局所麻酔・血管収縮剤など)で移植範囲周辺の既存毛(元からある髪の毛)が一時的に抜けてしまう現象のことで正式には「手術の影響による術後の脱毛(抜け毛の増加)」のことです。

「ショックロス」というショッキングな名前から抜けた毛髪は二度と生えてこないと思っている人もいますがあくまでも一時的な脱毛です。

症状について

時期と期間

通常術後1ヶ月前後をピークに術後3~4ヶ月続く可能性があります(可能性としては早ければ手術直後から起こります)。ただし、ショックロスが生じても極端に薄くなることはなく半年~1年後には元通り回復するのが一般的です。

通常4ヶ月を過ぎればその後ショックロスが起こることはないので最初の4ヶ月は不安に感じるかもしれませんが気を強く持ち、見守ることが大切です。

確率と程度

ショックロスが生じる確率というのは医学的な数値での発表はなく、事前に予測するのは困難と言われています。ただし、程度としては移植条件(既存毛の量・移植部位・移植密度)に左右されますが、一般的に既存毛の10~15%程度の脱毛と言われており、全ての毛髪が抜け落ちるわけではありません。

抜けても生えてくる

まず安心してもらいたいのはショックロスにより抜けた毛髪は一度抜けても生えてくるということです。

ただし、既存毛の密度が高く薄毛が進行していない箇所(植毛の必要がない箇所)に植毛する場合は植え付けの際に既存毛を損傷する可能性があり、一部生えてこなくなる場合もあります。植毛に適した箇所への植毛であれば一度抜け落ちても再び生えてくるので心配ありません。

感覚としては「生え変わり」「入れ替え」をイメージするといいと思います。幾度となく繰り返すヘアサイクルが1回分先へ移行しただけのことです。1サイクル程度では髪質にほとんど変化はないので元に近い状態で生えてきます。いきなり末期的な髪質に変化することはありません。

なぜ起きる?原因は?

正確な原因についてはまだ解明されておらず、主に手術の影響(手術・局所麻酔・血管収縮剤など)が原因だと言われています(生活習慣との因果関係はないと言われています)。

絶対に起きるの?確率は?

近年の植毛技術の進歩は著しくショックロスが起こる確率も低く、起きた際の程度も軽くなってきていると言われています。そのため、濃い部分と薄い部分の境い目や密度の高い箇所への植毛でもショックロスをあまり気にせず密度アップが可能になってきているようです。

ただし、実際に起こる症状や起きた際の感じ方には個人差があるため一概には言えません。

移植部位から離れた箇所では起こらないので、例えば前頭部に移植して頭頂部で抜け毛が起きている場合はショックロスの影響ではありません。

また、無毛部(毛髪のない箇所)ではショックロスは起きず、採取部(ドナー部)は体質にもよりますが一時的な脱毛はあっても丈夫な毛髪なので、ほぼ完全に元の状態に戻ると言われています。

ショックロスを避けるには?予防対策は?

  1. 薄くない部位への植毛を避ける
  2. 腕のある医師の施術を受ける
  3. 低出力レーザー照射

基本的にこれくらいしか対処法はありません。

通常50~70%の頭髪が残っていれば薄毛は目立たないので植毛では50%~70%の密度をゴールと考えている場合が多いです。それ以上の密度アップや元々密度の高い箇所への植毛はショックロスが起こりやすくなるため移植しないのが普通です。

また、ショックロスが起こる確率は医師の技量によって変わるため、腕の良い医師の施術を受けることで確率を下げることは可能です。

何にしても基本的には深刻な問題にならないのでショックロスを恐れるあまり、低密度で植え付けるのは本末転倒です。要はショックロスのマイナスを上回る量を移植し、ショックロスのデメリットを上回ればいいだけの話です。

ちなみに
ショックロスの予防としてプロペシアやミノキシジルを勧めるクリニックもあるようですが、科学的な根拠はないため使ってもあまり効果はないようです。気休めにはなるかもしれませんが過度の期待は禁物です。

2回目の植毛で1回目の移植毛は影響を受ける?

2回目の植毛時に1回目に移植した毛髪がショックロスを起こす可能性はありますが一般的には後頭部から移植した毛髪は既存毛と違い強い毛髪のためショックロスの影響を受けにくいと言われています。

また、移植毛は太くて強い毛髪のため、医師も確認がしやすく、損傷などのリスクも抑えられます。こういったこともあり、ショックロスが起こる確率は低く、起きた場合でも正常に回復するため安心して良いでしょう。


ショックロスは様々な要素が関係していると言われますが、その中でも一番の要因は手術中の状況だと言われています。

そのため、具体的な状況は手術を担当した医師にしか分からないため、もし術後ショックロスが起きた際は植毛を受けたクリニックの担当医に相談してみると良いでしょう。

ただし、基本的には半年ほど経過を見ないことにはなかなか答えを出すのは難しいようです。

実際どうなの?【私の場合】

私の場合、坊主で施術を受けたためショックロスによって髪の毛が抜けているのか移植毛の初期脱毛によって髪の毛が抜けているのかがわかりづらく、ショックロスを特別気にすることがありませんでした。

ただ、「術後6週目」でも書いている通り、当時は植毛前よりも一時的に髪が薄くなっていると感じていました。実際のところはわかりませんがショックロスは起きていたのかもしれません。

ショックロスが起こる術後4ヶ月目以降も抜ける毛はありますが、これは時期的にショックロスではないはずです。

私はあらかじめクリニックからショックロスについて聞かされていたのでそれほど気にはしていませんでしたが、人によっては強い不安も感じる部分だと思います。最悪のケースを想定しておく必要はないと思いますが「自毛植毛後のヘアサイクル」でもお伝えしている植毛後の毛髪量の増減及び、術後数ヶ月は植毛前よりも薄くなる可能性があることは考慮しておくべきです。

ショックロス対策はあるの?

結局のところ、手術を受けてみないとどうなるかわからないのがショックロスなので基本的には経過を見守るしかありません。

ただ、増毛剤やカツラで隠すことはできますし、海外ではショックロスを防ぐ方法として低出力レーザーも使われているようです。

増毛剤で隠す

ショックロスをはじめ、植毛後の髪が伸びるまでの数ヶ月間を乗り切るのにおすすめなのが増毛剤です。カツラや増毛よりも手軽にお金をかけずに薄毛を隠すことができます。

実際に私自身が色々なタイプの増毛剤を試してみたので効果は自信を持っておすすめします!植毛手術から二ヶ月頃にあった友人の結婚式も増毛剤でバレることなく乗り切ることができました。ショックロス対策だけでなく髪が伸びるまでの薄毛隠しに有効です。

ハゲ隠しの定番アイテム「増毛剤」

低出力レーザーが良いらしい

このショックロスについてまとめている時に知ったことですが、海外などでは植毛手術後のショックロスを軽減させるため、また、移植毛の成長を促すために術後に低出力レーザーを当てる治療が行われるところが多いようです。
低出力レーザーの植毛・ショックロスへの効果と有効性

現状日本で低出力レーザー治療を行っている植毛クリニックはありません(私が知らないだけかもしれません)が、低出力レーザー器は家庭用として市販でも販売されているので購入して自分で照射してみるのも良いかもしれません。

買ってみた

低出力レーザーについて徹底的に調べてみた結果、効果に期待が持てそうですし、自毛植毛との相性が高い機器に感じたので実際に購入して使用しています。

使用経過と購入した低出力レーザー器のレビューは以下でまとめているので気になる方は読んでみてください。
ヘアマックス「レーザーバンド82」の感想・使用レビュー