数ある薄毛治療の中でも最も確実性の高い薄毛対策「植毛」のこれまでの歴史と変遷(へんせん)をまとめました。どのように植毛技術が誕生し、進化してきたのか。旧来の植毛法から最新の植毛法、植毛技術の未来などについてまとめました。

植毛技術や現在主流の植毛法の理解を深めるのに利用してみてください。

植毛の誕生~現在まで

1800年代

脱毛治療のために皮膚移植が提案されたことが植毛の歴史の始まりと言われています。

1939年

日本の奥田庄二医師によりパンチ・グラフト法が発表され、自毛植毛の概念が定着。

1959年

アメリカのノーマン・オレントライヒ医師がパンチ・グラフト法を男性型脱毛症の治療法へと発展させ、1970年代に奥田・オレントライヒ法として世界に普及、後1990年代初頭まで自毛植毛法の主流となる。

1970~80年代

人工毛を植え込む「人工毛植毛」が普及。しかし、すぐに頭皮や頭蓋骨に悪影響を及ぼす植毛法だとわかり、問題になる。

1990年代

パンチ・グラフト法を欠点を改良したミニ・グラフト法やマイクロ・グラフト法が開発。

また、この時期から機械式の植毛術の発表が相次いだ時期でもあり、フランス製のカルビトロン、オムニグラフトなどが植毛ロボットとして有名です。

1992年

韓国のキム医師によりChoi式植毛(ニードル植毛)が開発され、普及。

1995年

リマ―医師、バーンステイン医師、ラスマン医師らにより、ストリップ法が提唱され、植毛治療の主流となる。

このストリップ法こそがFUT法であり、現在の植毛治療のゴールデンスタンダード(世界基準)となっている方法です。

2002年

さらに医師のスキルや機械の発展に伴いFUE法が植毛治療の主流に。
アメリカのラスマン医師やバーンステイン医師が提唱した自毛植毛術でメスを使用しない画期的な自毛植毛法で話題となり広まりました。

近年ではFUT法に変わり、FUE法が主流になりつつあります。

2011年

ARTAS(アルタス)植毛ロボットの開発。
2011年4月FDA(米国厚生省に属する米国食品医薬品局)が正式に認可し、商品化。現在最も注目されている植毛ロボットです。

日本では湘南美容外科クリニックプロデュースのルネッサンスクリニック新宿院が2013年2月に日本で初めて導入し、話題にもなりました。
アメリカの有名植毛外科医と医療用ロボット工学の専門家により開発されたARTASが現在の植毛ロボットの最高峰と言えるでしょう。

現在主流の植毛法は?

このように歴史を辿ると、

パンチ・グラフト⇒ミニ・グラフト⇒マイクロ・グラフト⇒Choi式植毛(ニードル植毛)⇒ストリップ法(FUT法)⇒FUE法⇒植毛ロボット(自毛植毛機)

という順に歴史があり、現在の主流はマイクロ・グラフト以降の植毛方法になります。

  • マイクロ・グラフト法
  • ニードル式植毛法
  • FUT法
  • FUE法
  • 植毛ロボット

以前まではFUT法が自毛植毛の主流でしたが、近年は切らない自毛植毛としても有名なFUE法が主流になりつつあり、日本のクリニックでも多くがFUE法を取り入れています。(各クリニックによってFUE法やFUT法を独自に進化させた方法を取っています)

クリニックによって主に扱う植毛法が違います。そのため、特定の植毛法で自毛植毛手術を受けたい場合はその方法を選択しているクリニックを選ぶ必要があります。

「どの方法が一番良いのか?」という点についてもそれぞれに長所と短所があるため、この方法がベストということは一概に言い切れません。

実際に複数のクリニックを覗いてみるとクリニックによって言っていることは異なります。(当然どのクリニックも自分の院の手法が一番だと自信を持っています)

そのため、どの植毛法が良いのかは、あなたの希望(何を重視するのか)によって変わる場合があり、客観的に判断する必要があります。

それぞれのメリットやデメリットについては、「植毛法の種類」で客観的に、そして相対的に比較してまとめています。また、植毛法選びで迷った際は「自毛植毛方法の選び方」を参考にしてください。