ミニ・グラフト法は、ドナーを4~6本の毛髪を含む、直径1~2mm程度のグラフトに分けて植毛する方法でパンチ・グラフト法の改良版としてより細かな仕上がりに対応できるように進化した植毛方法です。

グラフトは原型であるパンチ・グラフト法に比べ、1/3ほど小さくなっています。「マイクロ・グラフト法」ほど精密な植毛はできないですがボリュームが出しやすい方法です。

ミニ・グラフト法の最大の特徴

ミニグラフト法はパンチグラフト法の欠点を改善した植毛方法で、4~6本の毛髪が束になった1~2mm程度のグラフトが特徴です。

パンチグラフト法のグラフトと比べ1/3程度の小型化に成功し、高密度での植毛、毛髪の向きや角度など毛流れを意識した植毛も可能になり、自然な仕上がりを実現した方法です。

ミニグラフト法と同様に誕生したマイクログラフト法と比較すると精度ではマイクログラフト法ですが、ボリュームを出すにはミニグラフト法が適している場合もあり、部位によって使い分けるケースも多いです。その際は主に頭頂部など広範囲の部位に使われる方法です。

移植方法

ドナー採取 ⇒ ホールの作成 ⇒ 移植

直径1~2mm程度の円筒型のメスを使い、4~6本の毛髪を含むドナーを移植する方法です。

ドナーサイズは直径1~2mm、1株4~6本単位の束に切り分けられ、株分けしたグラフトをパンチやメスで作った毛穴に移植を行う植毛方法です。

メリット・デメリット

メリット デメリット
自然な仕上がり
ボリュームが出しやすい
精度が出しにくい

メリット

  1. 自然な仕上がり
  2. ボリュームが出しやすい

自然な仕上がり

パンチグラフト法と比べ、グラフトの小型化に成功しており、他の部位との隙間を狭めることができ、仕上がりはナチュラルで地肌が見えやすい欠点も解消されています。毛髪の向きも調整でき、自然な仕上がりが可能。

ボリュームが出しやすい

マイクログラフト法と比べ、グラフトサイズが大きくボリュームを出すのに適しています。頭頂部など広範囲の部位に向いています。

デメリット

  1. 精度が出しにくい

精度が出しにくい

パンチグラフト法に比べればグラフトの小型化に成功していますが、現在主流のFUT法やFUE法のグラフトサイズと比べるとまだまだ大きく、精度で言うと劣る面があります。

その点はマイクログラフト法との併用により解消されている部分でもあります。

ミニ・グラフト法の歴史

1990年代に入り、パンチ・グラフト法を欠点を改良したミニ・グラフト法やマイクロ・グラフト法が開発されました。

植毛方法と植毛技術の歴史と変遷

また、近年ではミニ・グラフト法はマルチ・フォリキュラー・グラフト「Mfu株」とも呼ばれ、マイクログラフト法と併用する場合は、マイクロ・ミニ植毛とも呼ばれています。これはグラフト方法が変化してきたためで、現在最も普及している植毛方法に「FUT法」と「FUE法」がありますが、これは毛髪本数を1単位とするのではなく、毛包単位で株分けするという方法です。

毛包とは毛穴のことで、中には毛根が複数存在していることもあります。この毛包を1単位として株分けすることは、最も自然な状態に近く、植毛の定着率も高くなります。

そのため、近年のミニ・グラフト法はこの毛包単位を採用することが多く、その場合は、マルチ・フォリキュラーグラフトやMfu株といった別名で呼ばれ、従来の方法と区別されることもあります。