マイクロ・グラフト法は、ドナーを1~3本の毛髪を含む直径1mm程度のグラフトに分けて植毛する方法でパンチ・グラフト法の改良版として誕生した植毛方法です。

同様にパンチ・グラフト法の改良版として誕生した「ミニ・グラフト法」に比べると一つのグラフトでボリュームは出しにくいですが、その精度の高さから生え際など目立つ部位にも使われ、自然で綺麗な毛流れを作ることができる方法です。ボリュームの出しやすいミニグラフト法と併用して用いられる場合もあります。

マイクロ・グラフト法の最大の特徴

マイクログラフト法はパンチグラフト法の欠点を改善した植毛方法で、1~3本の毛髪が束になった1mm程のグラフトが特徴です。

ミニグラフト法のグラフトと比べても更に小型化に成功しており、高密度で自然な仕上がりを実現できます。現在、植毛の主流となっている毛包単位植毛(FUTやFUE)のグラフトサイズにも引けを取らない小さなグラフトが特徴です。

FUT法との違いは?
含まれる毛髪の本数やドナーサイズなどがよく似た「FUT法」との違いはマイクログラフト法は毛髪本数をひと単位としますが、FUT法は毛包単位をひと単位とする違いがあるようです。しかし、マイクログラフト法も近年は毛包単位での移植をするようでほとんど違いはなく、ある意味でFUT法やFUE法と同様の植毛方法とも言えます。

移植方法

ドナー採取 ⇒ ホールの作成 ⇒ 移植

直径1mm程度の円筒型のメスを使い、1~3本の毛髪を含むドナーを移植する方法です。

ドナーサイズは直径1mm、1株1~3本単位の束に切り分けられ、株分けしたグラフトをパンチやメスで作った毛穴に移植を行う植毛方法です。

メリット・デメリット

メリット デメリット
自然な仕上がり
密度の高い植毛が可能
施術時間が長い
高い技術力が必要

メリット

  1. 自然な仕上がり
  2. 密度の高い植毛が可能

自然な仕上がり

グラフトが小さいため、隙間ができにくく、高密度を実現できるとともに、毛髪の向きや角度を調整でき、自然な仕上がりを実現でき、きめ細かい対応が可能です。

密度の高い植毛が可能

傷痕が残りにくく、後頭部、移植部ともに生え際などの目立ちやすい部分にも適しています。

デメリット

  1. 施術時間が長い
  2. 高い技術力が必要

施術時間が長い

小型化されたため、緻密な作業が必要で、グラフト分けに時間がかかる傾向があります。また、当然ですが、小さくなればなるほど高度な技術が求められるため、医師・患者の負担は大きくなり、施術時間も長くなる傾向があります。

高い技術力が必要

高度な技術が必要なため、医師の技術力・熟練度が問われる植毛方法です。

マイクログラフト法の歴史

1990年代の初頭にマイクログラフトを使用した自毛植毛(マイクログラフト法)が実施され、自毛植毛の審美性は格段に向上したと言われています。

ミニグラフト法と併用する場合に「マイクロ・ミニ植毛」とも呼ばれています。

植毛方法と植毛技術の歴史と変遷