「自毛植毛は痛い」

これはよく言われることで、これから自毛植毛を考えている人にとっては怖く、不安に感じる部分だと思います。

「痛み」というのはその痛みに対する苦痛耐性の強弱もありますし、もともと感じ方に個人差の大きい部分ではありますが、いち自毛植毛経験者としてこの「自毛植毛の痛み」についての体験談とクリニックで実際に聞いた体験者の声について紹介したいと思います。

自毛植毛の痛みについて

まず、自毛植毛で「痛い」と言われる場面には「術中(施術中)」「術後(施術後)」の2つのシーンがあります。

術中の痛み

自毛植毛は一般的に局所麻酔により執り行われるので施術中は麻酔が効いており、痛みはほとんど感じません。「ほとんど」というと曖昧ですが、「痛い」という感じはなく「触られている(植毛されている)」という変な感じが続くだけでした。表現が難しいです……。

ただ、「痛みはないのか?」と言われれば自毛の採取、植え付けで痛みを感じることはありませんが、局所麻酔を打つ注射が痛いです。自毛植毛手術において、術中で痛いのはこの局所麻酔を打つ注射針の痛みくらいです。

注射を打つ量(数)は植毛範囲により異なりますが、私の場合(前頭部をメインに1500株でしたが)20本ほどの麻酔を打たれました。

20本というと恐怖しかありませんが、痛いのは最初の2~3本ほどで後は麻酔が効き始めるため痛みは感じません。というより私の場合は最初の数本を打った後に寝落ちしたので痛みどころかほとんど記憶もありませんでした。
参照:アイランドタワークリニックにて自毛植毛を受けてきました

私が自毛植毛を受けたクリニックでは施術直前に精神安定剤を飲みました。精神安定剤+局所麻酔で眠気を感じやすくなるため寝落ちしたのかもしれません。現に医師曰く、術中は寝ている方も多いそうですよ。

自毛植毛は比較的長時間に及ぶ施術(私の場合は6時間半)なので移植する量によっては後半(手術終盤)に麻酔が切れてきて、少し痛みを感じる場合があります(私がそうでした)。しかし、この場合も痛い気がする(私の場合は痛いより先に冷たさを感じました)ことを伝えると麻酔の量を増やしてもらえます。

このように術中の痛みに関しては麻酔によりほとんど痛みを感じることはなく、痛いのは麻酔を打つ注射のみとも言えます。そのため、術中は自毛植毛の施術自体の痛みはほとんどないと言っていいと思います。

術後の痛み

施術が終わり、麻酔が切れると移植部や採取部(後頭部)が痛む場合があります。私はFUE法により自毛植毛を受けましたが術後の痛みはほとんどありませんでした。一応処方された痛み止めを飲んでいたのでそれが効いていたのかもしれません。

そのため、施術後の移植部・採取部の痛みと言う点では痛みらしい痛みは感じていません。あえて術後痛かった場面をあげるなら「就寝時」です。術後は3~4日、できれば1週間程度仰向けで寝ることを指示されましたが、寝る時に後頭部に圧がかかると少し痛みました。

ただ、1週間経過する頃には痛みもほとんどなくなるはずです。「自毛植毛術後6日目の体験談」でも書いていますが、血が滲む3~4日を過ぎても1週間ほど枕にタオルを敷いて寝ていましたが、タオルを取ったら痛みが消えたのでタオルのザラザラが痛みの原因になっていただけかもしれません。とにかく1週間もすれば普段通りの生活に戻れるので術後の痛みもあって1週間程度だと思います。

また、術後一週間は「日中は痛くないのか?」と言われれば私はまったく痛くありませんでした。日中は仕事に没頭していることもあり、一人でいると植毛したことも忘れ、痛みも感じていませんでした。

当サイトにはときどき植毛体験者さんから問い合わせがありますが、人によっては術中も痛かったという方もいます。やはり「痛み」は人によって感じ方が大きく異なるので一概に痛い・痛くないは言えませんが、私は本当に痛くなかったです。

術後に感じた違和感

「痛み」とは異なるかもしれませんが、術後一週間ではなく、数ヶ月経った段階で一時的に移植部(前頭部)に張りのような違和感を感じたことがあります。ちょうど「術後4ヶ月」くらいの頃です。

これは痛いわけではなく、変な感じがするという違和感だけでしたが、数日経ったら違和感は消えました。こればかりは今でも原因不明です。

FUT法よりFUE法の方が痛くない

現在主流の自毛植毛方法としてFUE法(ロボット植毛含む)とFUT法がありますが、この2つの方法を痛みで比較した場合、FUE法の方が痛くない(FUT法の方が痛い)ようです。

私はFUE法で自毛植毛を受けており、FUT法を受けたわけではないのでこの違いを実体験により語ることはできませんが、クリニックで医師・看護師から直接聞いたのですが「FUE法とFUT法の両植毛方法を体験した方」によるとFUT方よりもFUE法の方が「圧倒的に痛くない」とのことです。

FUE法は後頭部の広範囲から毛包を一つ一つくり抜いて採取するため、小さな痛みが全体に分散する分、全体にやわい(軽い)痛みを感じますが、FUT法は後頭部を帯状に切り抜くため、大きな痛みが局所的に感じやすいのかもしれません。

ただし、この痛みも術中ではなく、術後の話で、術後はクリニックから痛み止めを処方してもらえるのでそれを飲むことで痛みは和らげられるはずです。不安な場合は少し多めに薬を処方してもらうのも良いでしょう。

移植部は痛くない、採取部が痛む

ちなみに自毛植毛は後頭部から毛包(毛根)を採取し、薄毛が気になる部分へ移植(移動)させる薄毛治療法ですが、毛包を採取する採取部と採取した毛包を植え付ける移植部のどちらが痛むのか?またはどちらも痛むのか?についてですが、私はどちらも痛みらしい痛みは感じていません。

就寝時などは後頭部に頭の重み分の圧がかかるため、採取部に痛みを感じやすいですが、日中など採取部・移植部ともに圧がかからない状態ではどちらも左程痛むことはありませんでした。

また、上で紹介したFUE法とFUT法の両植毛方法を経験した方の話でもわかるように、痛みを感じやすいのはどちらかと言えば毛包を採取する後頭部である場合が多いのかもしれません。

FUE法であまり痛みを感じなかった私の経験から言うと、採取のときは毛包一つ一つをくり抜き、小さな穴を広範囲に空けます。これは植え付けとほとんど同様ですね。なので小さな痛みが満遍なく分布する分痛みを感じにくいのかもしれません。その点でやはり、FUT法は局所的に大きくメスを入れるので大きな痛みを感じやすいのかもしれません。

移植部はパンチやメスなどクリニックや担当医により毛穴(ホール)の作成方法は違いますが、一つ一つは小さなホール、またはスリットなので痛みは小さいのかもしれません。なのでどちらかと言えば後頭部の採取部の方が痛みを感じやすいのではないかと思います。

繰り返しになりますが、痛みは個人差が大きいので一概には言えませんが、自身の経験や第三者の体験談からそう思います。

自毛植毛の痛みは我慢できる痛み

自毛植毛による痛みは「術中」と「術後」があり、術中は麻酔により痛みは感じないけど麻酔注射が痛い、術後は主に後頭部に軽い痛みを感じます。ただし、術後もクリニックから痛み止めを処方してもらえるので痛み対策としては十分だと思います。

また、自毛植毛による痛みである術後の痛さは選択する植毛方法によっても変わり、「FUE法」と「FUT法」を比べた場合、「FUE法」の方が痛みが少ないです。

痛みには個人差があるので断言はできませんが、私は痛みらしい痛みは感じませんでしたし、自毛植毛が痛いとは思っていません。二度目の植毛もやりたいくらいなので(クリニックにより現状必要ないと言われたので今のところやる予定はないですが)。

ただ、やる前は「怖い」という気持ちはありますし、それは自毛植毛手術に信頼を寄せている今でもわかりますけどね。

いち体験談ですが、現在自毛植毛を検討している方、自毛植毛を受けようと思っている方の参考になれば幸いです。一つ言えるのは術中は麻酔、術後は痛み止めがあるので「十分我慢できる痛み」だということです。