AGA(男性型脱毛症)は遺伝的要因や環境的要因(食事・睡眠・ストレスなど)のいずれか、または双方が加わることによって発症するものだと考えられています。人それぞれに環境が違うため原因を限定することは難しいですが、やはり色々と薄毛対策を進めれば進めるほど、遺伝要因が強いと感じざるを得なくなるものだと思っています。

そんなAGAの最大の要因にもなり得る、自分の遺伝情報を調べられる検査キットがあるので試してみました。

約1万円強と値段は高いものの、AGAクリニックなどでやる遺伝子検査よりも安く受けられるので気になる方は試してみるのも良いかもしれません。

AGA遺伝子検査キットとは

将来的な薄毛の可能性を予測することができる検査キットです。

直接的に薄毛治療・対策をするためのものではないですが、遺伝子の情報から将来的に薄毛になる可能性(薄毛のリスク)を知ることができ、後の薄毛治療時に対策として参考にすることができる検査です。

AGAの原因は男性ホルモン中のアンドロゲンによる影響が最も大きいと考えられており、このアンドロゲンを受け取る受容体(アンドロゲンレセプター)の感受性の高さを遺伝子レベルで分析しAGAのリスクを予測するものです。

引用:AGA遺伝子検査で分かること

遺伝子検査キットによって違いはあると思いますが、今回私が試したAGAドックのAGA遺伝子検査キットはこのような内容になっています。AGAドックの検査キットはプラスで薄毛治療時に服用する経口育毛剤(フィナステリド)の治療効果を知ることができます。

AGAドックのAGA遺伝子検査キットを試してみました

今回試したのはこれ!

AGAドック

AGAドック」のAGA遺伝子検査キットです。

これは10代~40代を対象にしたAGA遺伝子検査キットで、将来的なAGA発症(薄毛)の危険度とAGA治療薬の反応(効果)を予測する検査が受けられます。

すでに一度ハゲてしまった私がやる意味はほとんどないのですが、遺伝的にどうなのかを知っておきたいのは、今後の薄毛治療の参考にできる面もありますし、フィナステリドの治療効果も予測することができるため情報として知っておきたいと思ったので試してみました。

どんなことがわかるのか

すでに先にもお伝えしていますが、AGAドックの遺伝子検査キットでは将来的なAGA発症の危険度(脱毛リスク)とフィナステリドの治療効果(フィナステリドの感受性)を測ることができます。

AGA遺伝子検査内容

後ほど検査結果を紹介していますが、検査することで「CAG」と「GGC」のリピート数(塩基配列が何回繰り返されているのか)を分析し、AGAのリスクなどを知ることができます。

検査は正確なのか

正直こればかりは私にはわかりかねますが、AGAドックを行う「イー・ケー・コム」は約20年前から体質遺伝子検査を行っています。

また、検査機関は「ジェネシスヘルスケア」が行っているようで、遺伝子解析を専門に行う検査会社であり、遺伝子検査キットを日本で最初に広めたパイオニア的企業のようです。

2009年時のデータでは国内のマーケットシェアは7割と報告されており、民間企業では国内最大規模の受託解析数を誇り、累計50万人以上の解析実績がある、日本最大規模の遺伝子データベースを保有している企業です。

使ってみた結果・感想

AGAドックの使い方から順に検査結果まで一連の流れで紹介していきます。

検査キットの内容物

1.口内の細胞を綿棒で採取

検査方法は至って簡単です。口の中を水ですすいだら、付属された綿棒(カルポーター)で頬の内側を20回程度擦るだけです。「これだけでわかるのか?」と不安になるくらい簡単です。

検査キット開封後、内容物を確認し、説明書を読んで始めても5分ほどあればできてしまうので誰にでも簡単にできると思います。

2.検査機関へ送る

採取が終われば付属の返信用封筒に入れて送るだけです。

検査結果がわかるまでの時間(期間)は目安として約3週間です。私の場合も約3週間程度で検査結果が届きました。検査結果報告書は封筒にて郵送で届きました。(私はメール便のものを購入しました)

3.検査結果が届く

発送から約3週間後、検査結果の入った封筒が届きました。

検査キットが届きました

普通のメール便(レターパック)なので外部からは何が送られてきているのかがわからないため、同居人がいる場合でもAGA検査を受けたことを知られることはありません。家族など同居人へのバレを気にされている方も安心できると思います。

開封してみるとこんな感じ。

AGA遺伝子検査の内容・報告書

検査結果報告書とAGAアドバイスブックが入っています。

それでは、緊張の検査結果を……。

……………。

私のAGAリスクの検査結果

CAGリピート数「22」、GGCリピート数「17」、合計値「39」といった具合でした。

「39」とは何のこと?という感じだと思いますが、これはCAGリピート数とGGCリピート数を足したの合計数で基準値は38になります。私の場合「38」よりも多いことから脱毛リスクも低いと予想されます。とのことです。

遺伝的には基準値以下(と言っても1つですが)という結果でした。

意外や意外、遺伝的には特別ハゲやすいわけではないようです。じゃあなんでハゲたんだ!って感じですけどね。まぁ、確かに兄弟でもハゲてしまったのは私だけですが……。

また、CAGリピート数からフィナステリドの治療効果がわかります。CAGリピート数が25以下だとDHT(ジヒドロテストステロン)の作用を強く受けるため、DHTの生成を抑えるフィナステリドの感受性は高くなるようです。私は「22」なので比較的感受性は高く、薬の効果は期待できるということですね。

ただ、資料を読んだ分には数値が高いと(25以上だと)そもそもDHTの作用を強く受けないため、薄毛のリスクは少ないのだと思います。CAGリピート数の値が高くなれば合計値も高くなるので結果的に薄毛リスクも低いという結果になりますしね。決して低いから良いというわけではないっぽいですね。

つまり、私のAGA発症危険度としては39(基準値より低い)、薄毛治療薬の治療効果としては22(フィナステリドは効きやすい)ということです。

だいたい標準という結果が出ていますが、標準だからハゲないというものではないのでしょうね。あくまでも将来薄毛になる危険度の話なので。この点は検査を受けたからと言って事実が変わるわけではなくツラいところですね……。これは逆もしかりですが。

どんな人に向いている検査なのか

向いている人としては薄毛が気になっている人は基本的に試してみるのは良いと思います。

将来の薄毛に不安を感じている方はもちろん、すでに薄毛が進行中、進行してしまった方でも遺伝的な情報が知れるのは役立つ役立たないに限らず検査としては面白いと思います。しかし、ある意味でどうしようもない現実を突きつけられることにはなるのでショックを受けてしまう可能性もあります。

ちなみに遺伝子情報は生涯変わることのないものなので、いつ検査を受けても同じ結果が出るとのことです。

私は現在AGAクリニックにて薄毛治療を受けていますが、カウンセリングの際にクリニックでの遺伝子検査も話がありましたが、すでに薄毛が進行している人はやっても意味はないと言われています。要は、すでにハゲてしまっているのでやったところで事実は変わらないからですね。これはごもっともだと思います。

なので気になる方だけやってみるといいと思います。

また、女性には「女性用のAGA遺伝子検査キット」が用意されています。基本的には同じ検査内容だと思いますが、女性はフィナステリドの服用は危険(禁忌)なのでフィナステリドの感受性についての結果は得られません。正確には得る必要がないというのが正しいかもしれません。

その他学べること

ちなみに今回私が試してみたAGA遺伝子検査キットには「検査結果」のほかに「AGAアドバイスブック」が同梱されています。薄毛対策を考えている方には良い特典かもしれません。

内容はと言うと男性型脱毛症についてや自身の脱毛リスクと頭皮・頭髪チェック項目、毛髪についての知識、環境からの影響、対策方法といった情報がまとめられた資料です。ペラペラの10数ページの薄い資料ですが、薄毛に悩んでいる方で色々試されている方であれば知っていることがほとんどかもしれませんが、再度勉強する、理解するという意味では役立つのではないかと思います。

他にもこんな遺伝子検査キットがあります

今回はAGAドッグのAGA遺伝子検査キットを試してみましたが、AGA遺伝子検査キットには今回のもの以外にもいくつか種類があります。

ペルソナはAGA遺伝子検査から、

  1. アンドロゲンレセプターの感受性(男性ホルモンの影響)
  2. 髪の太さ・強さ(ヘアサイクルの乱れ)
  3. 頭皮の強さ(遺伝的な頭皮トラブルの起こりやすさ)

の3つを知ることができ、この遺伝子検査の結果に基づき、自分に適した育毛剤を調べ、その育毛剤を提供してもらうことができます。遺伝情報に基づいた育毛ケアを行うという面白い試みの育毛剤になります。

スカルプケアはAGAリスクというよりは、頭皮の3つの老化遺伝子(糖化リスク・活性酸素リスク・過酸化脂質リスク)を検査し、遺伝的老化リスクを調べる検査です。そういう意味ではAGA遺伝子検査ではありません。また、男性も検査を受けられますが、主に女性をターゲットとした検査+製品なので、女性の方で頭皮状況が気になっている方におすすめの検査になります。

育毛剤は(フィナステリド以外は)正直効果が期待できるものではないので私は購入する予定はありません。父親がハゲている、自分も将来ハゲるのではないかと今後の薄毛に不安を感じている方など、まだ薄毛の症状が見られない人が事前に対策を始める分には良いかと思います。

検査方法としてはどれも同じで口内の粘膜を採取し、検査するだけなのでやることは同じです。それぞれに調べる遺伝子・遺伝情報が違うというだけのことなのだと思います。

気になるものがあったら試してみてはいかがでしょうか。また、私のAGAの遺伝指数と比較してどうなのか、比べてみるのも良いかもしれません。一つの参考になればと思います。